平成31年1月17日(木)午前10時より、新長田駅北の西代寺において阪神・淡路大震災犠牲者追悼法要が執り行われました。
今年は震災25回忌にあたります。法要ではあわせて平成の世に起こった様々な災害の犠牲者を追悼し、およそ100名の参詣者とともに厳粛に法要が勤まりました。
第二部としてDoコーラスによる「願いと希望の歌声」が披露されました。「ふるさと」や「いのちの歌」、「しあわせ運べるように」など9曲を参詣者とともに歌い、会場内を感動と涙につつみました。
終了後には仏教婦人会より甘酒の接待があり、厳粛な中にも暖かい雰囲気の中で法要を終えました。
衣笠宥清・長田区仏教会長は、「平成の世には犠牲者・家屋など、失うものがたくさんありました。大変な災害が起こりましたが、その経験から色んな事を学びました。そして災害のたびにそれが活かされ、尊い犠牲の上に学んできたことを用いて災害復興・心のケアを積み重ねてきました。過去の経験を積み重ねた総合的な進んだ防災訓練も行われてきました。そのおかげで段々と素敵な町になってきました。
その反面まだまだ「震災の日は気を紛らわせるため仕事に行く、家でじっとしておられないのです」「震災の時間には涙がいっぱいでてくるのです」など、痛みから立ち直ることの出来ない方がおられます。
犠牲者や残された方の痛みの上に、たくさんの教訓があることを皆さまにも知っていただいて、震災を経験しない方が神戸の人口の半分近くにもなる現在、長田区仏教会も次の世代に知らせるために、法要を勤めてまいりたいと思います。」と挨拶いたしました。