令和2年(2020)1月17日午前10時より、長田区仏教会主催の阪神淡路大震災犠牲者追悼法要が、西代寺にて執り行われました。

震災から25年の節目にあたる今年、会場には多くの参列者が犠牲者を追悼してお参り下さいました。

法要には長田区内の各寺院が宗派を超えて多く参集しました。はじめに震災でお亡くなりになられた6434名のために黙祷が捧げられ、その後読経とともに参列者が焼香をしました。

衣笠宥清長田区仏教会会長(霊山院住職)は、「あの日からはや四半世紀、この間も毎年のように大災害が起こっています。大災害に遭うと人間の無力さを痛感いたします。私たちは震災を経験したからこそ、さまざまな方の心によりそい、想いを馳せることができます。それが法要を勤める我々の思いです。思い起こせば震災は25年前、その25年前には万博という節目があり、その25年前には神戸大空襲がありました。多くの方が犠牲になりました。長田区仏教会はその頃から戦没者の追悼を続けて参りました。ちょうど大空襲の50年目が大震災でした。私たちは先輩方が続けてきた、人々の心を癒やす追悼の想いを継いでまいります。風化していくことと、忘れ去られていくことが一番悲しいことです。風化させることなく、忘れることなく、さらにその尊い犠牲の上に残された大切な教訓・知恵を生かして、後世の人々に伝えていく。そのためにもこの令和の世も震災法要を続けていきたいと思っております。」と挨拶いたしました。

そののち、第二部としてDoコーラス様28名による「願いと希望の歌声」が披露され、『しあわせ運べるように』をはじめ感動的な歌声に会場は包まれました。

会場外では、仏教婦人会による甘酒の接待があり、参列者はあたたかい甘酒にホッとした表情でお帰りになられました。