令和四年一月十七日午前十時より、阪神淡路大震災によって犠牲になられた物故者の追悼法要が、長田区の西代寺にて執り行われました。

本年も、オミクロン株まん延のコロナ禍中での法要となり、昨年に引き続いて、僧侶のみで執り行う法要となりました。

約三十名の僧侶(勤行僧侶十一名)が集い、黙祷ののち勤行(般若心経・重誓偈)、焼香をいたしました。

「1月17日というと、(会場である)この寺も全壊し、先々代のおばあさまが亡くなりました。 その光景は今でも思い出します。 皆さまもそれぞれに震災の体験があると思います。その体験をそれぞれにお話くださるのが皆さまのお役目かと思います。長田区仏教会としては、平成八年から追悼の法要を、必ずこの日にさせていただくということを続けております。この回向だけは僧侶として忘れないよう続けていきたいと思っております。これから三十年、五十年と時が経ちましても、次世代の者が、亡くなられた方の供養を続けていく、それが仏教会の役目と思っております。」
                木田亮仁(長田区仏教会会長・西代寺住職)

木田亮仁 長田区仏教会会長